海洋葬について

海洋葬について

海洋葬は文字通り海において葬儀を行う方法ですが、やり方は二種類あります。 一つは、ご遺体を海にそのままの状態で還す方法で、もう一つが焼骨にした後粉末にしたものを撒く方法です。前者を水葬といい、後者は散骨の中に含まれます。 日本において古くは水葬も行われていましたが、現在では禁止されています。ただし、今でも外洋を航行中の船において死者が出た場合に、以下の条件を満たした場合に行うことが許される以外は法律で禁じられています。満たさねばならない条件とは、(1) 船舶が公海にあること、(2) 死亡後24時間を経過したこと。(3) 衛生上死体を船内に保存することができないこと、 (4) 医師の乗り組む船舶にあっては、医師が死亡診断書を作成したこと、(5) 伝染病によって死亡したときは、十分な消毒を行ったことの5つです。(船員法施行規則4条) さらに、船長は、死体を水葬に付するときは、死体が浮き上らないような適当な処置を講じ、且つ、なるべく遺族のために本人の写真を撮影した上、遺髪その他遺品となるものを保管し、相当の儀礼を行わなければならないとされています。(船員法施行規則5条) 船の上で火葬にすることはできないので、冷凍保存をするなどの処置ができない場合に特別に水葬ができるとされているのですね。 ここまでみてきたように水葬が特別な場合にしか許されないことから、現在一般に行われている海洋葬は、上記の水葬ではなく、散骨の一形態として、ご遺骨を粉末にして海洋に撒く方法をいうのです。 日本において、この意味での海洋葬は人気があり、様々な葬儀業者がサービスの一環として、海洋葬の企画・実施を行っています。日本で海洋葬の人気が高いのは、日本がまわりを海に囲まれた海洋国家だからかもしれませんね。 さて、現在行われている代表的な海洋葬は個別海洋葬、合同海洋葬、散骨委託の三つに分類できます。 費用面でみると、個人海洋葬の場合は一隻船を個人単位で借りなければならないので最も高くなり、ついで数人で船を借りる合同海洋葬、散骨委託の順に安くなっていきます。 ただ、散骨委託の場合は、立ち会うことができないというデメリットがあります。 海洋葬を行う場合は、費用面とどのような形式で行うかを決めて海洋葬の企・実施をしている業者に依頼するのが一般的な流れとなります。 故人が海を好きであった場合や希望がある場合、海洋葬を検討してみるのもよいかもしれません。