宇宙葬について

宇宙葬について

宇宙葬とは、散骨の一つの形で、文字通り宇宙にご遺骨を持っていき、散骨することをいいます。 現在では、ロケットにご遺骨を納めたカプセルと積んで打ち上げる方法によって行われています。 世界で初の宇宙葬は1997年に行われたとされ、20名余りのご遺骨をのせた空中発射型のロケットがカナリア諸島の上空から発射されました。このロケットによる宇宙葬では、アメリカ人のテレビ・映画プロデューサーでSF作品として日本でも有名なスタートレックシリーズの生みの親でもあるユージーン・ウェスリー・ロッテンベリーの遺灰が打ち上げられたことで有名になっています。 他にも、スタートレック関係では、モンゴメリー・スコット役を演じたジェームス・ドゥアーンも宇宙葬にされています。 宇宙葬に用いられるロケットは、主に商業用のものが転用され、価格があまりに高額になりすぎないようにするため、能力があまり高くないものが使用されています。 そのため、宇宙の彼方まで、ご遺骨が運ばれるということではなく、地球の周りにカプセルごと散骨されたのち、重力に従って落下し、その際に大気との摩擦で燃えることになります。 その際に、流れ星のようになることもあり、宇宙葬の一つのロマンティックな部分として売りになっているようです。 また、上述した宇宙葬の発展形として、他の惑星などにご遺骨を運ぶという方法も行われてことがあります。2005年には、シューメーカーレビィ第九彗星の発見者であるユージン・シューメーカーという人の遺骨が月面探査機ルナ・プロスペクターにより月に送られています2006年には、冥王星の発見者クライド・トンボーの遺骨の一部が冥王星探査機ニュー・ホライズンズに搭載され打ち上げられました。 このように、宇宙を舞台にした作品の出演者や宇宙を研究対象とした人など、宇宙とかかわりの深い人を中心に宇宙葬は行われているようです。 ここで、気になるのはそのお値段ですが、アメリカの企業を中心に行われている宇宙葬を日本の代理店を通じてお願いすると、一人当たりが支払う値段は、遺骨を打ち上げる費用+メッセージを刻印した専用カプセル+記念品+記念ビデオの作成が込みになって100万円ほどとされています。多人数のご遺骨を搭載したロケットを打ち上げる方法によって行われているので、葬儀に200万円縲?400万円を平均で支出する日本人にとっては高額ではない値段設定といえるでしょう。 今後、一層ニーズが増えていけばさらに手頃な価格で、宇宙葬ができるようなるかもしれません。